
怜佳園の仕事
「札幌市清田区 アオハダの剪定」


「巡り合わせだと思って」
アオハダの剪定に伺ったこちらのお家は、
僕がポスティングした夏の剪定のチラシを見てくださり
手入れに伺うことができました。
ご夫婦で出迎えてくださり、色々お話を伺うと
「いつもお願いしていた植木屋さんが、年齢のこともあって今年は依頼することが難しそう」
「アオハダの剪定以外にも、植栽を考えてほしくて植木屋さんを探していたら
ポスティングを見てこれはもう巡り合わせなんだと思って」
とのこと。
怜佳園はまだ開業したばかりなので、
僕と妻の二人でよくポスティングをしています。
このお宅にポスティングをしたのは連日の猛暑でとても暑い日だったので、
そんな言葉をいただけて本当に嬉しかったです。
夏の時期だったので、植栽はまた改めてということになり
アオハダの剪定のみさせていただきました。
細目の白い外壁に、アオハダ特有のころっとした丸い緑が映えます。
箱庭のようなこのスペースは、独立した空間であるとともに
外から玄関に向かうまでの動線で一際目につく植栽でもあります。
植えられて数年、一度も手入れを行っていないこの木はやはり
光合成の為に日光の射す方へ枝葉を伸ばし、密度を高めていました。
窓は葉で覆われて、その密度のあまり幹や株元には病害虫による
症状が出始めていました。
アオハダ特有の柔らかで爽やかな感じはそのままに、
樹形を崩さず枝葉の量を整えていきます。
芽の向きを見ながら鋏を入れることで枝の伸びる方向をコントロールし、
多すぎる幹は風通しを良くする為にも鋸で本数を整えます。
手入れ後には、この空間の印象がガラッと変わりました。
風通しも良くなったことでこの箱庭が
いつでも人々を出迎えてくれるような気がします。
住む人を見守り、客人をもてなす。
1本の庭木に手を入れるだけで、暮らしが変わります。
植木屋として、とても本質的な仕事ができたお庭でした。


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アオハダ 株立
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剪定ゴミ処理代
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車両経費